2017年度 物理工学談話会
Physics colloquium schedule FY2017
 



4月28日(金) 16時20分〜18時30分
   東6号館803号室
   世話人:尾関之康

16:20 はじめに
16:25 松林 和幸 先生(電通大 物理工学ブログラム)
「高圧力によって誘起される強相関電子系物質の多彩な量子相転移」

高圧力を用いた物性研究の醍醐味は、圧力印加による絶縁体-金属、磁性-非磁性さらには超伝導転移の出現など、常圧における常識とは逸脱した興味 深い現象が観測されることにあります。本講演では、強相関電子系物質における多彩な圧力誘起量子相転移に関する研究について、高圧実験装置の紹介 も交えながらお話しします。

17:25 休憩

17:30 酒井 剛 先生(電通大 電子工学プログラム)
「分子輝線観測による大質量星形成過程の解明と電波天文用受信機の開発」

大質量星(太陽の8倍以上の質量を持つ恒星)は、一生の最後に超新星爆発を起こし、銀河の進化に重要な役割を果たしている。しかし、大質量星の形 成過程は、未だ明らかにされていない。我々は、これまで、赤外線暗黒星雲と呼ばれる天体の化学組成に着目し、大質量星の形成過程について研究を 行ってきた。講演ではアルマ望遠鏡を用いた観測成果について紹介する。また、観測的研究だけでなく、装置開発も行なっており、アルマ望遠鏡の性能 向上のための開発など紹介する予定である。

18:30 おわりに


6月9日(金) 16時30分〜17時30分(予定)
   東6号館803号室
   世話人: 森下亨

高麗 徹 先生(学習院大学 理学部)
「トポロジカル絶縁体:非可換指数定理と周期表」

系のパラメータを連続的に変化させたとき、ある種の構造が変化せず、それを特徴づける不変量が存在するとき、その系は、トポロジカルに剛性を示 す、と言い、その不変量は、トポロジカル不変量と呼ばれる。この典型的な例は、磁場中の2次元電子系であり、そのホール抵抗は、不純物や電子間相 互作用に、依存せず、驚異的な精度で量子化値を示す。暫くの間、このような構造は、量子ホール系特有のものと考えられてきたが、Kane と Mele が Z_2 トポロジカル不変量を発見して以来、様々な系が、トポロジカルに頑強であり、その構造を特徴づけるトポロジカル不変量を持つことが分かってきた。さらに、 物理系としては、ありふれた時間反転などの対称性を系に課すと、取り得るトポロジカル不変量が制限されることも、分かって来た。講演では、まず、 歴史を概観してから、不純物などの乱れに対する剛性が、非可換微分幾何の方法によって示されることを解説し、さらに、系に対称性を課すことによっ て、周期表と呼ばれる分類表が、得られることを、説明する。時間が許せば、応用上重要な端状態についても、言及したい。


8月7日(月) 16時20分〜18時30分
   東6号館803号室
   世話人: 尾関之康、松林和幸
16:20 学術講演 村中 隆弘 准教授(電通大 物理工学ブログラム)
題目:金属間化合物における新超伝導体探索 
概要:
新物質開発によって発見された新物質は、常識から逸脱した現象を示したり、新しい物質群の起点となってシリーズとして発展していくことが期待され、それが研究の醍醐味でもあります。本講演では、金属間化合物における新超伝導体探索の研究について、合成装置の紹介や失敗談を交えながらお話しします。

17:20 休憩

17:30 学術講演 清水 亮介 准教授 (電通大 物理工学ブログラム) 題目:光子の量子相関制御とその応用 概要: 極微弱光領域での光制御では、光子―光子間の量子相関を考慮することが、本質的に重要となります。本講演では、我々のグループが取り組んできた周波数領域の量子相関制御に関する研究を中心に紹介を行います。一つの応用例として、我々が最近取り組んでいる周波数量子相関を利用した単一光子波束の時間波形制御について、お話ししたいと思います。


Back to Top page