渡辺信一先生 最終講義
電気通信大学・渡辺信一名誉教授は、令和2年3月に定年退職され、その後
国際教育センター長として本学の国際化を推進され、令和6年3月末日をもって
退職されました。 令和2年3月の定年退職の際に予定していました最終講義は
コロナ過であったため、延期となりました。そこで、令和6年3月14日に
渡辺信一名誉教授の最終講義を開催致しました。
講義題目:幻の最終講義「Swan Song:科学者になりたいアヒルの冒険」再考
概要:
最終講義は断末魔の叫びを意味する Swan Songと呼ばれる。私はせいぜい科学者にな
りたい未熟なアヒルくらいだと思うが、とにかく自分がなりたいと思った科学者とはなん
だったのかを回想してみた。そして、電通大へ着任するまでの冒険と、着任後に学生諸君
や共同研究者らとした研究面での冒険を最終講義のテーマに掲げて準備したら、コロナ感
染症が来て幻に終わった。4年前の事である。
特にメッセージ性のある話でもなく、先端科学技術の問題に触れるわけでもないから、
幻でもよいと決めていたら、あに図らんや、最終講義をサルベージしてはどうかと親切な
声を掛けてもらった。改めて資料を見ると不備が多いので、講義に耐えるかどうか疑問を
抱いたが、資料に現れる学生諸君やこれまで刺激を与えてくれた方々の顔が脳裏に浮かび、
不備を容認して、生まれ故郷の石巻から電通大までの道のりとそこでの出来事を再考し、
ご披露することにした。
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Toru Morishita,UEC