高強度レーザー場中の原子・分子ダイナミクス



近年のレーザー技術の進展により,搬送波位相を制御した数サイクル ペタワット高強度(1015 W/cm2)レーザー やアト秒超短パルス(10-18 秒)といった新しいレーザーが 実験室で実現されるようになり,また,測定技術の向上と相まって 光と原子・分子ダイナミクスに関して新しい興味深い現象が見出されています. 高強度レーザー場中での原子・分子ダイナミクスの理解を深めると供に 新しい応用を目指した研究を進めています.

現在,高強度レーザーによる原子のイオン化スペクトル中に 現れる超閾イオン化の扇型構造,フリーマン共鳴等の詳細な 構造,スペクトルのレーザー強度依存性、 およびレーザー強度の空間依存性に起因するイオン化スペクトルの 構造についての分析を行っています. また,イオン化した電子が,振動するレーザー場によって再び原子に 戻ってくる「再衝突電子」の振舞いと応用についての研究も進めています.

  • 高強度レーザーによる超高分解能4次元時空イメージング
  • アト秒(10-18)レーザーパルスによる原子内電子の 観測と制御


  • Ar 原子の ATI 2次元運動量スペクトルのレーザー強度依存性 (800nm, 10 fs)




    Toru Morishita,UEC